映画「博士と彼女のセオリー」答えの出ない愛の数式。

ホーキング博士をエディ・レッドメインが熱演

 

映画「博士と彼女のセオリー」は車椅子の物理学者ことスティーブン・ホーキング博士とその妻ジェーンのストリーであります。

ホーキング博士と言えば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という、全身の筋肉が萎縮し筋力が低下してしまう病気で、身体を動かすことも、しゃべることもできないにも関わらず、理論物理学者であり世界中から彼の研究は注目されています。

私のような凡人には博士の言っていることを1ミリ足りとも理解することがでないのですが「今後100年以内にAIが私たちの能力を上回り、私たち人類を排除しようとする」「人類が生き残るには宇宙のどこかに新しい居住地をみつけられるかどうかだ」「宇宙人には気をつけろ」などの発言を残しており、英帝国勲章を受勲した天才理論物理学者の研究に非常に興味を覚えます。

そんな博士、実は結婚していたんですね!!!

しかもお子さんも3人いらっしゃるのです!!!

 

※ ここからはネタバレになるので、映画を見ていない方はお気をつけくださいね。

 

最初は普通に生活ができていたのに、徐々に病気が襲ってきて、ついには余命2年とまで宣告されます。

いずれ彼の介護や死という現実に直面することも分かっていながら、結婚を決意するジェーン。

「ホーキング博士はなんかすんごい物理学者らしい」という認識しかなかった私にとって、結構びっくりな内容でした。

しかも、博士余命2年と宣告されていたのにも関わらず、2017年8月現在もまだご健在でございます!

 

そんな博士を演じたのが、イギリスの俳優エディ・レッドメインくんです。

 

 

少年っぽいあどけなさと可愛らしい笑顔とソバカスのせいか、勝手に25歳くらいと思っておりましたが、なんと35歳らしいですよ!

映画版「レ・ミゼラブル」や「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」などにも出演しておりまして、とにかくチャーミングで素敵な俳優さんです。

今回、ホーキング博士を演じるにあたり、半年以上も博士の動きを研究したり、実際にALSの患者さんに会ったりして役作りにかなり力を入れていたみたいですね。

ホーキング博士に演技を気に入ってもらえるか気になって、9ヶ月間よく眠れなかったとかいう話もあるみたいですが、彼の演技にかける気持ちの強さが伝わってきます。

最初は動いていた身体が徐々に動かなくなってくる様子や、それに伴う感情の変化。

完全に車椅子での生活が始まり、少しずつ言葉を発すこができなってくる様子。

言葉や身体の動きで彼の気持ちを読むことができないため、観る側はエディくんの瞳や微妙な表情の変化で気持ちを察するような感じになります。

全ての演技がとても自然で、繊細で、リアルでした。

エディくん、ただのイケメン俳優ではないんですねぇ。

彼の演技はアカデミー主演男優賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞などを受賞してるのです。

そんな彼の演技を見るだけでも、見る価値のある映画だと思います!

 

ホーキング博士は妻に浮気をオススメしたの?

 

相当な覚悟で博士と結婚したジェーンですが、徐々に博士と彼女のバランスが崩れてゆきます。

常に介護の必要な博士がいることで、3人の子供たちに子供らしい幼少期を過ごさせてあげることができないとジェーンはフラストレーションを感じ始めるのです。

自分の時間も取れませんし、誰かの助けが欲しくなってしまいます。

そんな時に、気晴らしにと入った教会の聖歌隊でジョナサンに出会うのです!

ジョナサンってばイケメンだし、これはもう出会いの時点でやばい雰囲気ありましたねぇ〜。

ジョナサンは家に来て子供達にピアノを教えてくれたり、ホーキング博士やジェーンの手助けをしてくれるようになるのです。

1人で抱え込んでいたジェーンにとって、ジョナサンの存在は大きなものになり、とても優しくて気のいい彼にだんだんと惹かれるようになってくるのです。

奥さんを病気で亡くしていたジョナサンも、同じように彼女に惹かれていきます。

ホーキング博士とジェーンの揺るぎない愛の物語だと思っていたのですが、とんだ展開です!

博士の両親が3人目の子供が本当にホーキング博士の子供かどうか疑ってしまうくらい、ジェーンとジョナサンは周りから見てもいい感じの雰囲気を出していたのでしょう。

ある日、博士がオペラに行っている間、子供達をキャンプに連れて行ってくれとジェーンに頼みます。

自分一人では大変だというジェーンに対して「ジョナサンも一緒に行けばいい」と伝える博士。

 

ちょっと待って! ジェーンとジョナサンを二人きりにするのは今は危険だよ博士!!!

 

と誰もが思ったシーンではないでしょうか。

しかも、ジェーンと距離を置いていたジョナサンにわざわざ会いにいき、彼女の助けになってあげてほしい的なことを言い出すんですよ、博士ったら… (涙)

もうこの時点で、博士は彼女には彼が必要なことが分かっていたのではないでしょうか。

私にはあえて浮気を推奨したように見えたのです。

博士はずっと支えてくれた彼女を愛していたでしょうし、感謝もしていたと思います。

だからこそ、彼女の大変さや苦しみも理解でき、彼女に幸せになってもらいたいと思ったのではないでしょうか。

彼女を幸せにできるのはもう自分ではないと気づいたのかもしれません。

その後、博士が命の危機に見舞われたため、ジョナサンは身を引き、ジェーンは再び博士のサポートをすることになるのですが、この時にはすでに2人の関係性は変わってしまっています。

博士は自分に好意を寄せる介護士エレインと親密になり、博士とジェーンはお別れすることになります。

 

現在の「博士と彼女のセオリー」

 

お互い強い絆で結ばれている2人ではあるのですが、お互いが必要とする相手は変わってしまいます。

介護と子育てに疲れきっていたジェーンを精神的にも肉体的にも支えてくれたジョナサン。

自分のことが負担になってきた妻に気づき、そんな時に自分に魅力を感じてくれる女性に出会った博士。

映画を見る限り、強い絆で結ばれながらも違う相手を選ぶという流れは、ちょっと切なかったですが、しょうがないのかなぁという感じでした。

この映画がどれくらい忠実に再現されているかは分かりませんが、ジェーンの著書が参考にされているらしく、姑に「3人目の子供の父親は誰なの?」と聞かれたことなどは本当らしいので、割と忠実なのかもしれません。

実際はホーキング博士がエレインと暮らすために先に家を出たみたいですね。

しかも、ホーキング博士に謎の傷や火傷の跡があることから、エレインに虐待の疑惑がかけられていたらしいのです。

しかし、警察の調べに対し、博士は虐待を完全否定したみたいです。

その後、エレインとも離婚をしており、現在は独身ということです。

離婚の理由が虐待なのかどうかは、私たちが知ることはできませんが、博士が映画のようなお人柄であるのなら、自分を介護することがどれほど大変なことかがわかるゆえに、彼は彼女を責めることができなかったのかもしれないなぁ〜なんて思ってしまいました。

彼を一度は愛してくれ、彼も愛した女性だからこそ、彼女をかばったのかなぁ…とか。

真実は闇の中ですが、博士は今は元奥様のジェーンとジョナサンの近くに住んでいるらしく、良好な関係は続いているようです。

ジョナサンも含め、人間として強く繋がっている不思議な三角関係なのかもしれません。

映画の最後の様子のように、夫婦としては別れてしまっても、戦友というか相棒というか、なんとも言葉にはできない関係性で結ばれた2人の物語でありました。

「結局2人が心変わりしただけでしょ?」なんて声も聞こえてきそうですが、エディくんの名演技は観る価値十分ですので、是非お楽しみくださいね♪

 

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